やがて前方に、チカチカ点滅してるプレートが見えてきた。 どうやら、“選んだ部屋はここですよ”と教えてくれてるらしい。 男はそのドアを片手で開くと、繋いでいた手を離して、代わりにあたしの背中をそっと押した。 ドキン ドキン……-−− 無言で足を踏み入れたあたしの胸は、期待と好奇心で次第にいっぱいになっていった。 `