「大丈夫?顔強張ってるよ?」 「………大丈夫、じゃないかも…」 頭が、足が、ふらつく。 朋歌が、そんなあたしの肩をぎゅっと抱き寄せてくれた。 後悔先に立たずってホントだね……? まだ少しだけリードしてる点数も、あたしの運命も、あと4分足らずできっと変わってしまうんだ。 コート上では、少し左足を引きずった感じの添島君が、スローインしようとゴール下でボールを構えていた。 と、その時、 「タイムッ!選手交代!!」 `