「残念、だったね…」 最後の挨拶を終えた朋歌達を、神妙な面持ちでベンチに迎え入れる。 「だね。あのサーブは球技大会には卑怯だよ…」 戦いを終えた裕子が、へらっと笑いながら相手チームに目をやるのを、悲しい気持ちで見つめた。 さっきの強烈なサーブは、そのままこちらのコートに落ちてしまった。 確かに、球技大会であの本気のサーブは卑怯だ。 でも、それだけ相手も最後は必死だったって事だろう。 とにもかくにも、こうしてあたし達バレーチームは、惜しくも準優勝という結果で終わった。 `