うだうだ喋ってないで、早く立ち去れよ。
なおも聞こえてくるむず痒い会話に、だんだんイラ立ちが沸いて来る。
「ここに、彼氏が来てるって、ホント?」
………へぇ、女には別に彼氏が居るのか、ご愁傷様。
「違う違う。あの人達は家族みたいなもんだから。弁当届けるついでに、試合見てただけ」
それに慌てたように弁解する女。
ん?弁当……?
聞き覚えのあるキーワードに、俺は一瞬眉をひそめた。
まさか……
首を伸ばして2人の顔を確認する。
…………!?
……やっぱり…
自販機の前に立っているのは、
呉林と、
噂の彼氏だった。
「いや、俺は信じてなかったよ。
だいいち、俺達まだ付き合ってるわけじゃないし。二股とかありえねぇし」
今なんつった…?
付き合って、ない…?
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