腹も膨れたし、暑いし、この場所も潮時だろうと腰を上げた時、自販機の方から音がした。 万が一を考えて、眼鏡を掛ける。 そういえば、さっきはそれを忘れていた事に気づいた。 どうやら、寝ぼけていてかなり油断していたらしい。 クッソ…… そもそも自分の不注意からこんな事態になっちまったのか…… あの男だって、こんなダサ眼鏡ヤローをスカウトする気なんて起きなかっただろうに。 空の弁当箱を、苦々しい思いで睨みつけた。 `