それは、悔しいくらいかなり美味かった。 あの男の手作りなのか、それとも、彼女または嫁の手作りなのか。 いや、俺の予想が当たってるなら、間違いなくあの男の手作りだ。 なにせ、家事全般オールマイティの元ホストだって言ってたしな。 アイツが…… 残っていたミネラルウォーターを飲み干して、意を決したように名刺に手を伸ばす。 と、その時、足にのせていたケータイが着信を告げた。 「もしもし…」 『お前何処居んだよっ! なんで電話出ねぇの!!』 相手は、興奮気味の悠紀だった。 `