体育館裏は日陰になってて少しだけ涼しい。
さっきまでグラウンドに居たあたしは、ダッシュしてきた事もあって汗だくで。
今日はそうなる事を見越して、メイクも控えめにしていた。
「乙葉ちゃんって、そうしていると、マジで高校生なんだね?」
何を今さらって感じだけど、あたしのジャージ姿が珍しいのか、颯くんは上から下まで物珍し気に眺め回している。
最後に「うん、可愛い」とニッコリ笑った颯くんだって、Tシャツにハーフパンツ、キャップをかぶってる辺り、とてもホストには見えないくらい可愛い。
どちらかと言うと、同じ高校生に見える。
でも実際は、大学3年生。
2ヶ月前にママの店に入ってきたばかりの新人さんなんだ。
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