「お前って意外に馬鹿だね?」
「なっ!?」
「よ〜く自分の心に聞いてみれば?
お姉様方の誘いをことごとく断ってるのはなんでか」
「つ〜か、なんでお前がそんな事知ってんだよ?」
最近、真弓達に会ってないなんてひと言も言ってねぇぞ。
「ああ、それなら答えは簡単。
お前が家探しで店を休んでる間に何人か訪ねて来たんだよね。
『最近、怜二が会ってくれない理由知ってる?』って」
マジで??
「で、なんて答えたんだよ?」
俺を見つめる悠紀の顔が、ニタァと気持ち悪い笑顔に変わるのを、一抹の不安を覚えながら見つめ返した。
まさか…、俺が一人暮らしする事言ってないよな……?
誰にも教える気ねぇのに。
「『持病の痔が悪化して苦しんでる』って言っておいたよ〜ん♪」
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