急いで厨房にオーダーしてバックに戻る俺。 めちゃくちゃ動揺してるのが自分でもわかる。 事務所兼休憩室のドアを開ける頃には、心臓が口から飛び出しそうなくらいバクバクしていた。 「おわっ!ビックリした! ってか、どうしたんだよ?顔赤いぞ?」 「えっ…、ああ、ちょっと……」 目を真ん丸にしてこっちを見てる悠紀の手から、吸いかけのタバコを取り上げ、気を落ち着かせる為に肺にゆっくり吸い込んだ。 「フゥゥ……」 その手さえ震えてる事に気づいて、苦笑いが出る。 `