ギャップ的恋愛論






………いや、違う…?






そんな事をぐるぐる考えてるうち、レジを終えた賢吾さんが3人を席に案内した。





森永姉妹(多分)と一緒に席に着いた女の顔を、遠目でまじまじと眺める。






肩でバッサリ切られた髪。




ナチュラルメイク。





見れば見るほど素顔の呉林に似ている気がしてならない。






でも、今日学校で見た時にはあんな髪型してなかったし、メイクもいつものケバ系だった。






俺は休憩に行くのも忘れてその女を見続けた。






「すみませぇん」





ふと近くの客が赤い顔で手招きしてるのに気づいて、オーダーを取りに行く。






その間も、俺の意識は自然にその女の方へ飛んでいた。






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