帰っている内に小さい頃の『約束』を思い出した。


「ねぇ。つばさ。小さい頃の約束覚えてる?」

「うん。覚えてる。忘れたことないよ。翼は?」

「忘れるわけないじゃん。」





小さい頃の約束。それは…………。
『お祖母ちゃんになってもずーっと親友でいようね。』


―忘れるわけない。1度足りとも。




「翼。忘れて無かったんだ。勉強とか直ぐに忘れるのに?」
「何それ!私は忘れてばかりいるドジな子みたいじゃん!!」
「ごめんごめん。」





私はこうやってつばさと話しているときが1番好き。クラスの子より。誰より。




でも、メグと話すときも大好きだよ。でも、やっぱりつばさは特別だね。



「ねぇ。翼。私、翼大好きだよ。」
「何いきなり言い出すの?私もつばさのこと大好きだよ!」



こんなこと言わなくたって、つばさと私は親友なんだから。