ギブス

「…どっ…美味しっ」


そぅ、聞いた諒の言葉に…、そのタルトを噛み砕き、何度か頷き返した柚葉…


『……』
【…何か…

恥ずかしすぎて…


味なんて…分からないょ…】


「…良かった…」


そぅ、穏やかな笑みを浮かべた諒の言葉…


『…何か…恋人同士みたぃ…』
【…嬉しい…

…幸せで…

幸せすぎて…、怖い…


…幸せで…、怖い…だ、なんて…

可笑しいけど…っ


でも…っ】


柚葉の言葉に、再び…吹き出した諒は…


「…柚葉は、俺の恋人でしょ…っ」


『…先生…』
【…幸せだ…


この、幸せが…

壊れなぃように…

大切にしていきたぃ…】