その、柚葉の言葉に…


「…そぅ…、そんな言葉しか…思い浮かばなぃ…って、言うのなら…
…“運命”…じゃないのか…っ」


そぅ…、射すくめるよぅな瞳で、そぅ言った諒…

その、諒の言葉に…涙をポロポロとこぼした柚葉は…、そのまま諒の首にしがみついた…


『…好きなの…っ
昨日…逢ったばかりで…、信じて貰えないのかもしれないけど…
でも…っ』


「信じるよ…」


柚葉の、耳元で聞こえた諒の言葉に…身体を離した柚葉…


「俺の為に…カラダを見せてくれた柚葉の気持ちを信じるよ…
俺も…、探してた…」


そして、柚葉の唇を塞いだ諒…

そして、唇を離したアト、抱き寄せた柚葉の髪を撫でながら…


「…探してたよ…、ずっと…」
〔…俺の…、

大切な…“生贄”…だからな…っ


大事に…、大切に…

最高の女に仕上げてから…


その身体も、心も…

食い尽くす…〕


そぅ…、諒は…先程、柚葉に見せた表情とは違い…、魔物に巣くわれたよぅな表情に変わった…