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‐6年後‐

‐4月‐



その年の春…

あたしは、高校生になった…



部屋の…、全身がチェック出来る鏡の前で、制服のブレザーを羽織り、少し曲がっていたエンジ色のリボンを直した…


『ん〜っ …我ながら〜…可愛いっ』


…と、柚葉は、極上のスマイルをしてみせた…


『…って、自分で言ってもね〜…っ』
【って、別に自惚れてるワケじゃなくホントに、この制服が似合ってる〜】


その時、ふ…っと、脳裏を掠めた光景…



『……っ』
【今から、5・6年前…

あたしは、殺人者に逢った…


あの…、プチ家出をした…神社の境内の軒下で…

高校生の女の子を…殺した…

男の人…



でも…、何も覚えてなんかいなくて…

そこだけ、記憶がポッカリ…と、ないみたいなんだ…


警察の人が…、何度も何度も…聞きに来たけど…

何も…思い出せないまま…

時間だけは、過ぎていった…



ただ…覚えているのは…

とても、綺麗な男の人に逢った…と、言うコトだけ…

顔形…ゎ、思い出せなぃはずなのに…ただ、ソレだけは覚えてる…



そして……っ】