ギブス

「…柚葉…、どぅかした…っ」


そぅ…、柚葉の頬に伝う涙を指先で拭った諒に…、柚葉は首を左右に振りながら…


『…違うの…、大好きで…でも、どぅしたらいぃのか…分からなくて…っ』


その、柚葉の言葉に…急に吹き出した諒…


しばらくすると、柚葉の額にかかる前髪を撫でながら…


「…素直な子だ…」


学校で見せる…表情とは違う…

緩やかな笑みを見せながら、言った諒の言葉に…、柚葉の鼓動が早まる…


『……っ』
【…あたしは、…いつか…

先生に殺されるのかもしれない…



ホントに、先生が…

…6年前に、女の子を殺した殺人犯なら…


…血を…欲しいが為に…

殺人を犯す…と、言うのなら…


不思議だけど…、怖くはないの…っ


ソレだけは、真実…】