ギブス

「柚葉ちゃん、諒の家のマンションの鍵、ある…っ」


その、奏の言葉に…柚葉は、ドキリ…と、した…

マンションの鍵を…返して欲しい…って、コト…と、思った時…


「…ィヤ、返して欲しい…んじゃなくてさ…
少しの間、母さんが…泊まると思うから…その間だけ…」


…と、不安気な表情を浮かべた柚葉に、そぅ言った…奏の言葉…

…が、その奏の言葉を聞いても…柚葉は、安心しきれなかった…


…が…


『…分かりました…
鞄の…、キーケースについてますから…取りに…』
【ホントは…、ヤだけど…

先生との…繋がりが断たされそぅで…


でも、あの場所は、あたしがいるべき場所じゃないから…

…分かってるけど…っ】


少し、肩を落としながら…再び、教室に戻って行こうとした柚葉…


「柚葉ちゃん…」


その、奏の声に振り返った…


「放課後…、一緒に諒のマンション、行かないっ
母さんなら、もしかしたら…諒の居場所の心当たりがあるのかもしれなぃし…
ソレに、あの部屋を…柚葉ちゃんから奪うつもりもなぃからさ…」


『……っ』
【…奏さん…っ】