ギブス

「…ゆっくり…、休んで…」


…と、緩やかに笑いかけながら…柚葉の髪を撫でながら言った…

柚葉の肩先まで、布団を掛け…


「体温計…、探してくる…」


そぅ、すぐ様…腰を上げ、寝室を出て行った諒…

その…、寝室のドアが閉まった…、その瞬間に…


柚葉は、鼻先まで…布団を引き上げ…、鼻先を啜りながら…瞼を閉じた…

その、マツゲの先から…涙の粒が頬を伝い落ちた…


『……っ』
【…嬉しい…っ

あんな風に…、言ってくれるだなんて…


いつも…、あんなコト…言わないのに…

あんな風に、想っていてくれていた…だなんて…

ソレだけで…、


嬉しすぎて…、も…、死んでもいぃ…っ】



これから先の未来が…

例えば…、暗闇で…足元がおぼつかなくても…


信じて…、歩いて行ける…