ギブス

『……っ』


柚葉の頭の中には…、さっき諒が言った言葉が繰り返された…何度も何度も…


そして…


抱き寄せていた諒の胸元を思いっ切りよく押しのけ…

諒の身体は、その弾みで…ベッド下のフローリングの床に転がり落ちた…


「…っぃった…っ
ちょっ…、柚葉、ナニを…っ」


コトの状況に…理解出来ず…、瞬きを繰り返した諒に…


『っもぅっ 幼児体型で悪かったですねっ
っ人が…気にしてるのに…っ』


「…柚葉…っ」


『もぅ…今日ゎ…床で寝てくださぃっ』


…と、怒り心頭…の、柚葉に…未だに状況が理解出来ていない様子の諒…


「でも…、そのベッド…俺が買ったので…」(夏のボーナスで、セミダブルを購入しましたっ)


『…っぅ〜…っ』


諒の言葉に…、何も言い返せず、肩先を震わせている柚葉…


「ゆ、柚葉ちゃん
どぅしたの…っ?」


全く…、何故…柚葉の態度が急に変わったのか…理解出来ない諒は、どうにか柚葉の気持ちを鎮めよぅとする…

…が…

柚葉は、視線を落としたまま…泣くのをこらえながら…

『っ気にしてるのに…』


「…っえ…っ」


声を震わせながら言った柚葉の言葉は、諒には小さすぎて聞き取れなかった…