抱き寄せた…彼女の、首筋から香る…

脈打つ血の匂いに…


胸の鼓動が…早鐘を打ち…

生唾を飲み込んだ…




そして…、気がついた瞬間には…

目の前で…、自分を見つめる幼い可愛いらしい女の子と視線がぶつかった…


その後のコトも、曖昧だが…

微かに…、覚えている…



その女の子の首筋に…‐血の契約‐…の、シルシをつけたのだ…




「……っ」
〔あの直後に…

喉の渇きも…潤い、満ち足りた…


血を吸った…アトのよぅに…〕


自分の中に…、次第に生まれてくる…猜疑心…

その…、犯人は…、自分かもしれない…と…