その日の真夜中…

諒は、なかなか、眠りに就くことが出来なかった…


先程…訪れていた2人の刑事のコトばかりが…脳裏を掠め、消えては…繰り返す…


「……っ」
〔まさか…

…さっきの刑事が言っていた…

…‐事件‐…って…っ?〕


だが…、その刑事が言っていた時間帯は…

自分は、この自宅の部屋にいたはずだ…

…柚葉と一緒に…



…が、誰が…ソレを証明する…っ


柚葉は、眠りに就いていたはずだ…

自分も、その側にいたはずだ…


…が、何かが…すっきりとしない…



頭の中に、雲谷がかかり…

余計、その雲谷が…記憶を曖昧にさせていく…