…が、その次の瞬間…


「…忘れろ…」


そぅ、小さく…呟くかのよぅに言った声…


…が、柚葉は…


『まさか…、あの人に逢えるだなんて…っ！
先生…、あたしね…
あの時、先生が言ってくれたから…
“お母さんも…、君のコトは、お兄ちゃんと同じくらい、大事に思ってくれてるよ”…って…
ホントにそぅ…だったの…
あのね…』


そぅ、無邪気に…諒との再会を喜んでいる柚葉…


…が、少しずつ思い出されていく…記憶の片鱗たち…


柚葉の、脳裏に…微かな記憶がよぎった…


『…先生が…、あの女の人を殺したの…っ？』


その、柚葉の言葉に…諒の瞳が微かに揺らめいた…


そして…、その一瞬…で、その瞳の鋭さが変わった…