ギブス

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その日の真夜中…


余り…の、喉の渇きに…

目が醒めた…


身体を起こし…、喉元を押さえる…


すぐ…、側で…眠りに就いている少女の寝顔…

その少女の頬に、指先を這わせる…


「……っ」


甘い…、血の匂いがした…


その、首筋に…牙を立てよぅ…とした…瞬間…


脳裏に…、笑いかける少女の姿が浮かぶ…


「…あ…、柚葉…っ」


その、名を呟いた…その、次の瞬間…

左胸の…心臓部が、微かに疼いた…よぅな気がした…


「…っ」


額から…冷や汗が浮かぶ…


その、瞬間に…直感した…


‐…命が…、尽きる瞬間が…
…近づいている…‐…と…


しばらくして…、何とか…、胸の痛みも治まった…