ギブス

その、美咲の言葉に、両目を見開き…驚きが隠せない…


「…知ってたわ…最初から…
でも…、裕隆とあの子は…兄妹でしょ
なんで、そんな…っ
間違ってるわよ…あなた」


「……っ
何も知らないくせに…、俺はずっと柚葉のコトを…っ」


その言葉の途中で…、美咲は自分の携帯のある画像を見せた…


その画像に…、裕隆の表情が変わっていく…


「…ソレ…っ」


「この間から…、裕隆の態度が可笑しかったから…
そしたらね…偶然…
いぃわよ…、別れても…
ただし…、あたしがナニをしてもいぃ…と言うのならね…」


「……っ」


表情を欠いた裕隆は、言葉を失った…


「まさか…こんな画像が撮れるなんて思わなかった…
上手く撮れてるでしょ
遠目だけど…誰と誰か…は、分かるんじゃなぃかしら…っ」


…と、目の前で笑う女を…、殺してやりたぃ…と、思った…


「…裕隆は、あの子が傷ついて、泣くのなんて、見たくはなぃものね…」


「…消してくれょ…、頼む…」


その、言葉を…待っていた…とばかりに…


「いぃわよ…、抱いてくれたらね…
“愛してる”…て、言ってくれたら…消してあげる…
“別れない”…のなら、ね…」


「…っな…っ」
〔ナニを言って…っ〕


…が、美咲は、柚葉のコトが好きな裕隆がどちらを選ぶか…、分かっていた…