柚葉と、一緒に訪れたショッピングモールのスモーキング・ルームから…出て来た諒…


「……っ」


思わず…、大きな…ため息を1つついた…


「……っ」
〔いつの間に…

あんなカオするよぅになったんだ…っ



少し前まては…、子どもだったのに…


あんな…

大人の女のよぅなカオを…っ〕



ふっ…と、視線を上げた…その先に…

自分の顔を観るなり…、満面の笑顔を向け、駆け寄って来る…少女の姿があった…

諒に、笑いかけながら…駆け寄って来る少女…


その、少女の姿に…、微かに驚きながらも…、瞬時に鼓動が早まったのを感じた…


「……っ」


『…先生…っ
あのね…、コレ…
気に入ってくれるか…、分からないけど…
さっき、先生が買ってくれたブレスレットと同じ意味でね…』


…と、柚葉は、先程、買おうか迷っていた携帯ストラップの内の1つを諒に差し出した…


『…同じ意味だし…、使ってある天然石も同じのあったし…
お揃いみたぃでしょ』


そぅ…、諒に緩やかに笑いかけながら…、手に持っていたストラップを諒に差し出した


「……っ」


何も…、言葉も発しない…

何の…、反応も示さない…

諒の反応に…、柚葉は、その次の瞬間…、一瞬にして寂し気な表情をし、俯いた…


『…やっぱり…、迷惑…ですよね…っ
先生…、いつも…携帯にストラップなんて、ついてなかったし…』


泣くの…を、こらえながら言った…震えているよぅな声…