『……っ』
【…ヤ…だ…


何か…、凄い…緊張してきた…っ


心臓の音とか…、凄いっ】


…と、柚葉は、諒の寝室のベッドの上で、諒から借りた白い長袖シャツを羽織ったまま…

ベッドの上に座っていた…

胸の鼓動の速さ…に、手を添える…


『……っ///』


何度も…、呼吸を整えてみても…胸の鼓動の速さは、収まらない…


何度目か…の、ため息をついた瞬間…

背後にあった部屋のドアが開く音がした…


「柚葉、なにっ
灯りも点けないで…っ」


…と、その声に、瞬時に反応し…、その声がした方を振り返った…

入浴を終え…、白いバスローブを羽織り、濡れた髪を拭きながら…部屋に入って来た諒…


諒は、すぐ側にある部屋のボタンに、手を伸ばそう…としている諒の姿が視界に映った…


『…っあ…、灯り…点けないでっ』


「……っ」


柚葉は、諒から…視線を反らしながら…


『…いま…、顔…赤いから…
…恥ずかしいし…っ』


…と、口ごもりながら…言った柚葉…

その、柚葉の言葉に…、吹き出して見せた諒…