ギブス

その、柚葉の反応に…

奏も、驚きを隠せない…


柚葉の反応が…、本当に…諒を愛している…と、気がついたからだ…


「…ごめん。俺から話したなんて…言わないでょ…
兄貴の親父さんさ…、純血に近い人で…
ウチのお袋と愛し合って…そのアト、すぐに死んだんだよね…っ
兄貴は、その人とは…違うかもしれなぃけど…
あの人、ソレを恐れて…誰も好きにならなぃようにしてたんだ…」


『……っ』
【…ソレじゃ…

…あたしのコトを…抱かなかったのは…っ】


「きっと…、血が欲しかったからだけじゃないと思うょ…」


その、奏の言葉に…涙が頬を伝い堕ちた柚葉…

その、柚葉の涙から…即座に視線を反らした奏は…


「まぁ…、あの人…自分からは話すつもりはなぃ…って、言ってたから…
内緒ねっ
ソレに、カラダの結びつきが全てじゃなぃでしょ…って、思うけどね…っ
じゃ、お邪魔ムシゎ、消えますから…っ」


…と、柚葉にウィンクして見せた奏は、そのまま…玄関まで向かって行く…


『…っえ…っ 奏さんっ』


「目の前で、イチャついてんの…見ていたくなぃからね〜…っ」


そして、柚葉に手を振り…部屋を出て行ってしまった…


『…う〜ん…っ』
【…何か…、先生と奏さんって…

顔立ちは、そっくりで…兄弟なんだけど…

性格…、まるで違うな〜…っ】


ふ…っと、柚葉の脳裏に思い浮かんだ言葉…

さっき、奏が言っていた…

諒は、誰も愛せない…と、その言葉が…頭の中を駆け巡る…