ギブス

教室を出た…柚葉と奏…


「大丈夫っ 柚葉ちゃん…」


…と、柚葉の顔を覗き込みながら言った奏…

その、奏の言葉に…柚葉は、涙を拭いながら…何とか頷き返した…


奏は、未だに…教室にいるはずの裕隆に、その瞳を向け…


「まさか…、昨日のコト…謝りに来てみたら…
こんなコトになってる…だ、なんてな…っ
柚葉ちゃんの兄さんでしょ
何で…妹にっ」


その、奏の言葉に…

先程までの、裕隆とのコトが脳裏を掠め…

柚葉の身体は、微かにビクついた…


『…ホントは…、お兄ちゃんじゃなぃの…
ウチ、連れ子同士で…両親が再婚したから…っ』


そぅ、言った…柚葉の言葉に、奏は、ため息をつき…


「…血の繋がりがなぃ…って…
だからって…、こんなコト…」


…と、口ごもった奏に、柚葉はよぅやく顔を上げた…


『二宮さん…、ありがとう…』


「……っ」


お礼を言った柚葉に、奏はすぐ様、その瞳を反らした…