ギブス

「あんなに…、純粋で…
想ってくれる子は、中々、いなぃじゃなぃ…
血の匂いも…最高だしっ」


その、奏の言葉に、奏に視線を向けた諒…


「…奏…っ」


「…じゃなきゃさ…
モタモタしてたら〜…俺が取っちゃぅよ…っ」


…と、笑い飛ばしながら言った奏に、諒は空いた口が塞がらない…


「…っは…っ」


「まぁ、ソレは…本気っ
兄弟と言え…姑息なマネーゎ、したくなぃから…まずは、一言、言って置こう…と、想って」


「…奏…っ」


「アト、話せばいぃじゃん…
柚葉ちゃんに…
“愛してるから…セックスは出来ない”…って…
カラダの繋がりだけが…愛情表現じゃなぃでしょ」


「…奏…っ、そぅいうワケにはいかなぃ…っ」


その、諒の言葉に…ため息をついた奏…


「…損な生き物だょな…っ
“シルシをつけた女の命を貰い受けて…生き長らえて…
本当に、愛した女とは…共に、生きられない”…なんて」


「…話はしない…っ」


再び、資料に視線を戻した諒の言葉…