ギブス

奏は、柚葉のその応えが…、予想の範囲内だった…


「…OK〜…っ
じゃ、交換条件…っ」


『…え …“交換条件”…っ』


…と、奏の言葉に、声を張り上げた柚葉に…


「当たり前でしょ〜
タダで、こんな情報…
兄貴に未練タラタラの柚葉ちゃんに話さないって…
ソレに…、学校や友達に…知られたくはなぃでしょ
バレたら…、兄貴はクビだし〜…、柚葉ちゃんだって停学か…最悪な場合…退学だ…
意外に、厳しいトコみたぃだしねっ」


『……っ』


自分の心の中を…、見透かしているかのよぅな奏の言葉に…

柚葉は、何も言い返せなかった…


…が、奏の言い分も…、最もかもしれなぃ…


『…条件…って、何ですか…っ』


その、柚葉の言葉に、奏は微かに、にやつきながら…


「ソレは…、柚葉ちゃんが…俺と付き合ってくれたらね…」


…と、耳元で聞こえた言葉が…、よく理解出来ず…

そぅ、言った…奏の方に顔を向けた柚葉…


その、瞬間…


微かに、触れた…お互いの唇…


『…ひゃ…っ』


すぐ様…、奏から離れた柚葉は、口元を押さえながら…後ずさる…

その、柚葉の瞳に…動揺の色が滲む…