修学旅行2日目は札幌。といっても午前中はほとんどバスの中。
途中でカニめし食べて、湖でボートに乗るイベントがあった。張り切って漕いだら掌の皮が剥けた。めっちゃ痛い…。
札幌に着いたのは夕方で、テレビ塔と時計台をチョロリと見て終わった。
ホテルの温泉は、掌の傷に沁みて痛かった。
スズカと一緒に部屋に戻ると、他の子が誰もいなかった。
「みんなどこ行ったんだろうね?売店かなぁ?」
「明日香はのん気だね。彼氏のとことか行ってんでしょ、どーせ。」
みんな彼氏いるの?
「今度こそアヤベ君に会わなきゃ。行こっ!」
スズカは私の腕を引っ張って歩いていく。必死さが伝わってくるなぁ。
「あの部屋、アヤベ君の部屋だからちょっと呼んできて。お願い!」
手を合わせて頼まれても引き受けたくない仕事だ。でもこれも友情…?行かないわけにはいかない。
でも男子の部屋に行くと怒られるんじゃなかったっけ?コントでよくあるよね。
無駄に緊張する…。別に私が告るわけじゃないのに。
「何してんだ?」
うわっ先生!早速バレちゃったんだけど。
「自分の部屋に戻りなさい。」
またもや未遂に終わってしまう~!
「なぁんだ明日香、わざわざ忘れ物届けに来てくれたんだ。マメな奴だな。」
先生の後ろから泉が現れた。
「先生、こいつ俺の忘れ物届けに来てくれただけっすよ。お咎めはなしでしょ。」
「…そうか?まぁしょうがないな。早く部屋に戻れよ。」
泉の嘘で先生は戻っていった。泉のおかげで助かった。意外と気が利く。
「まさかまだアヤベ探し?」
「…。」
あんまり追及しないでよ。
「めんどくせぇな。」
とか言いながら、部屋のドアを開けて
「アヤベ、呼んでんぞ。」
と言ってくれた。
「あっありがとう。」
早速、陰から見てるであろうスズカのとこに戻ろう…とする私の肩を、泉はガッツリ掴んできた。
「ちょっとツラ貸せや。」
…。
途中でカニめし食べて、湖でボートに乗るイベントがあった。張り切って漕いだら掌の皮が剥けた。めっちゃ痛い…。
札幌に着いたのは夕方で、テレビ塔と時計台をチョロリと見て終わった。
ホテルの温泉は、掌の傷に沁みて痛かった。
スズカと一緒に部屋に戻ると、他の子が誰もいなかった。
「みんなどこ行ったんだろうね?売店かなぁ?」
「明日香はのん気だね。彼氏のとことか行ってんでしょ、どーせ。」
みんな彼氏いるの?
「今度こそアヤベ君に会わなきゃ。行こっ!」
スズカは私の腕を引っ張って歩いていく。必死さが伝わってくるなぁ。
「あの部屋、アヤベ君の部屋だからちょっと呼んできて。お願い!」
手を合わせて頼まれても引き受けたくない仕事だ。でもこれも友情…?行かないわけにはいかない。
でも男子の部屋に行くと怒られるんじゃなかったっけ?コントでよくあるよね。
無駄に緊張する…。別に私が告るわけじゃないのに。
「何してんだ?」
うわっ先生!早速バレちゃったんだけど。
「自分の部屋に戻りなさい。」
またもや未遂に終わってしまう~!
「なぁんだ明日香、わざわざ忘れ物届けに来てくれたんだ。マメな奴だな。」
先生の後ろから泉が現れた。
「先生、こいつ俺の忘れ物届けに来てくれただけっすよ。お咎めはなしでしょ。」
「…そうか?まぁしょうがないな。早く部屋に戻れよ。」
泉の嘘で先生は戻っていった。泉のおかげで助かった。意外と気が利く。
「まさかまだアヤベ探し?」
「…。」
あんまり追及しないでよ。
「めんどくせぇな。」
とか言いながら、部屋のドアを開けて
「アヤベ、呼んでんぞ。」
と言ってくれた。
「あっありがとう。」
早速、陰から見てるであろうスズカのとこに戻ろう…とする私の肩を、泉はガッツリ掴んできた。
「ちょっとツラ貸せや。」
…。
