放課後、相良君を追いかけようと思ったけど、常に誰かがチョコを渡していて行けなかった。
もう遅いかな…?
ションボリして教室に戻ったら泉が私を待っていた。
「渡したのか?」
「…まだ。」
「もう帰るかもしんないぞ。」
「だって…。」
「バカか、お前は。」
泉は私の腕を引っ張る。そのまま廊下を歩き、相良君の元まで来た。相良君は男子と話している。
「ホラ行け。」
泉は私の背中を叩いた。
「…待って、心の準備が…。」
「いーから行けっ!」
今度は無理矢理押し出された。
もう後には引けない感じ…。
「相良君…」
声が裏返った。
「明日香か。何?」
「えっと…」
後ろを振り返ったら、泉が物陰に隠れながらもこっちを睨んでいた。
「チョコを…作ってきたので、よろしければどうぞ。」
「わざわざありがとう。」
わざわざなんかじゃないよ。
もうダメ…足が震える…。
「ご…」
「ご?」
「ごめんなさーいっ!」
またしても走り去る私。
「え…明日香ぁ!?」
相良君の声が後ろで聞こえたけど、もう戻れなかった。
もう遅いかな…?
ションボリして教室に戻ったら泉が私を待っていた。
「渡したのか?」
「…まだ。」
「もう帰るかもしんないぞ。」
「だって…。」
「バカか、お前は。」
泉は私の腕を引っ張る。そのまま廊下を歩き、相良君の元まで来た。相良君は男子と話している。
「ホラ行け。」
泉は私の背中を叩いた。
「…待って、心の準備が…。」
「いーから行けっ!」
今度は無理矢理押し出された。
もう後には引けない感じ…。
「相良君…」
声が裏返った。
「明日香か。何?」
「えっと…」
後ろを振り返ったら、泉が物陰に隠れながらもこっちを睨んでいた。
「チョコを…作ってきたので、よろしければどうぞ。」
「わざわざありがとう。」
わざわざなんかじゃないよ。
もうダメ…足が震える…。
「ご…」
「ご?」
「ごめんなさーいっ!」
またしても走り去る私。
「え…明日香ぁ!?」
相良君の声が後ろで聞こえたけど、もう戻れなかった。
