僕の姫~ちっぽけな勇気~

「ただ周りの口調を聞いてたら、僕が浮いてる感じがしただけ。」


僕は本当のことを言った。



僕は学校で自分を「俺」と呼び、口調もこんな感じじゃない。


もっと冷たくしてるって言うか…


フルートがもっと似合わない感じって言うか…ね。


今の町は生徒の数が少なくて、僕と同年代の男子は兄貴くらいしかいなかった。


他は女の子ばっかりか4歳以上離れた男の子。


いざ高校に入ったら男のほうが多いし、口調も違うし…


僕自身が田舎っぽく感じた。


僕は自分の口調も町も嫌いじゃないけど

このままじゃ目立つ気がして自分を変えることにしたんだ。


目立つこととか浮くこととか…苦手だし。


.