僕の姫~ちっぽけな勇気~

僕の気持ちが知られちゃダメだって思って…だて眼鏡をかけ始めた。


僕は単純だから、なんとなく眼鏡かけたらバレなさそうな気がしたんだ。



「昔は視力よかったのにね~。」


しみじみとつぶやく知世ちゃん。


ごめん…今でもいいんだけどね…。


「光輝ー!!知世ちゃーん!!ご飯よー!」


1階から母さんの声がした。


「知世ちゃん、終わった?」


僕は眼鏡をかけて起き上がる。


「待って、あと1問…」


写すだけなら1分もかからない宿題。


でも、まだ終わってないってことは…

ちゃんと理解しようとしてるのかな…?


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