僕の姫~ちっぽけな勇気~

「そんなわけないよ。

僕にとっても知世ちゃんにとっても、兄貴が手伝ってくれてよかったんだ。」


知世ちゃんは兄貴が好きなんだから。


…と、いつものように思いながら、僕は自分の部屋に入り鞄を置く。


「光輝は知世が誰を好きだと思ってる?」


兄貴の口から思いがけない言葉が出た。


…え?


知世ちゃんが誰を好きかって?


言っていいのかな…。


知世ちゃんの気持ちを勝手に言うなんて…


「い…言わない。」


言ってはいけない。


僕が言うべきことじゃないから…。


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