僕の姫~ちっぽけな勇気~

僕は眼鏡を外してベッドに転んだ。


…ふぅ…。


少しずつだけど受験勉強を始めているから、なんだか疲れてしまった。


「そういえば、光輝っていつから眼鏡してるんだっけ?

高校入る時にはもうかけてたよね?」


宿題を写しながら知世ちゃんが聞いてきた。


なんで今眼鏡の話をするんだろう…?


と、疑問に思いながらも答える。


「確か中2の終わりだったかな。」


ううん。


確かじゃない。


間違いなくあれは中2の終わりだった。


…知世ちゃんが兄貴を好きだって知った時だから。


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