恐怖 DUSTER

「ちょっと!二人だけで会話しないで私にも説明してよ!」

「ほら、千恵思い出さない?恵子が、私たちによくしたイタズラよ!」

・・・恵子のイタズラ・・・?

千恵は里美にそう言われて、改めて自信の記憶をたどってみた。


「あっ!」

千恵も里美と同じ反応をして、思いだしていく。


「目隠し!あの目隠しね!」

答えにたどりつき、喜びの表情で千恵は話した。


恵子の目隠しは、友達全員がされていた。


「そう、目隠しね。恵子はいつも誰かにしていたでしょ?」


「された!された!私も入れ替わる前の一週間ぐらい前に何度も・・・」


「私もされた・・・でも、正確には前の千恵と私だけどね・・・」


千恵と里美は、自分が封印されていた時の事を思い起こしてみた。

あの暗闇の場所がどこなのか何も理解できない自信をみちびくように、ある日突然に外界の声が聞こえてきたのである。


・・・だあ~れだ?・・・


その声は、たしかにそう言っていた。


「あ、あの声は恵子だったんだ・・・」


「そうよ、恵子が皆を呼び起こしたのよ」


過去の記憶を思いだしていくと、恵子は裕子にも何度も目隠しをしていた。


しかし、里美はある疑問を感じた。


「でも、心を入れ替わるには、今の裕子の心が壊れないとダメでしょ?・・・でも、あの場所に留まる事を望んでいる、前の裕子の心は何もしないんじゃないの・・・?」


里美の問いかけに、魔性の微笑を向けながら麻美は答える。


「別に心を壊す方法があるのよ、今日の夜から仕掛けるわ」

麻美はそう言うと、鞄から携帯を取り出し言った。

「この携帯でね♪」

「携帯で?・・・その携帯は麻美のなの?」

「違うわ。これは皆が知らない人の名義で登録した携帯なの。この携帯で裕子に毎晩メールを送り続けるのよ」

「どんなメールを・・・?」


「決まっているじゃない!あの事故の詳細な記録と写真をメールするのよ」