恐怖 DUSTER

弥生の耳元でささやく女の声は、徐々に大きくはっきりと聞こえてきた。




「弥生ちゃんと、このままずっと一緒にいたいな」




「もう一人は嫌なの・・・」




「誰もいない、あんな暗いところには戻りたくないの・・・」





「弥生ちゃんと一緒にいたいの・・・」




「いいよね?弥生ちゃん・・・」





「目が見えなくても大丈夫だよ。私がいつでもうしろから教えてあげるから」





「わたしが、後ろにいるから・・・」





女のささやく言葉に弥生は不安と恐怖に心が押しつぶされそうになる。




「名前を読んだら離れてくれるんじゃないの!」





女の声が聞こえない麻美たちは、突然の弥生の叫び声に驚いた!




「弥生、どうしたの?」





裕子の問いかけに答えることも無く弥生は女の名前を呼ぶのをやめてうなだれた。





そんな弥生に、女が優しくささやく・・・