恐怖 DUSTER

「本当、いいかげんにしてよね。恵子も麻美も向きになりすぎよ」


「ほら!弥生も、どうしたらいいのか戸惑ってしまっているじゃない」


裕子が、呆れたように恵子と麻美に向かって言った。


恵子が両手を合わせ拝みながら発言する。


「ごめん!ごめん!お詫びにカラオケ1時間の料金私が持つから」


「なんで、いきなりカラオケが出てくるのよ!」


「えっ!なに?裕子はカラオケ行かないの?」


「だから、なんでカラオケなのよ!」


「え~だって、みんな行くよ?」


恵子は屈託の無い笑顔で麻美たちの方を見ながら言った。


「カラオケいいんじゃない♪」


千恵が恵子の発言に同調した。


千恵の発言から里美も無言で、同意したとの意思表示のうなずきをなんども繰り返していく。

「麻美も行くよね?」


恵子が麻美の様子をうかがうように穏やかな口調で言った。


その場にいる全員が麻美の発する言葉に緊張していく。


「もちろん行くわ♪恵子が1時間分おごってくれるんだしね♪」


麻美は恵子に負けないほどの屈託の無い笑顔で答えた。


緊張の糸がほぐれ、安堵感に浸る弥生たちであった。


「じゃ♪さっそく行きますか!」


裕子の言葉と共に、全員が歩き出して行く。


「ねぇ、弥生少し二人っきりで話しがしたいんだけど、いい?」


恵子の言葉に麻美が反応したが、弥生が制するように言った。

「私も、恵子と話したいことがあるの・・・」

弥生の言葉に戸惑い困惑の表情を見せている麻美に向かって恵子が優しく言葉をかけた。


「・・・大丈夫、弥生や麻美を困らせるような話はしないから・・・ね、お願い」