周りの声が
聞こえなくなるくらい
頭の中が
真っ白になった


イミワカンナイ


『麗奈っ』

その声で
はっ
と我にかえった


「あっ彩?」


朝気まずくなった
彩が私の腕を
引っ張り


『さぼろう?』


その一言を
言いながら
私を学校から
連れ出した



ねぇ
彩は知ってるの?

黒木心の


本当の姿。