恋・したい

結斗は道場の一人息子で大学生。天文学を学んでいて将来はそっちの仕事に就きたいから道場を継ぐ気にはならない(案外真面目に語るから正直似合わなかった)
柚季と知り合ったのは道場でパーティーに呼ばれたのは師範代理。柚季とは何回か組んだ事が有って柚季の強さは結斗も認めてる。(って事は結斗もそこそこ強いんだ)
師範も柚季のやりたい事を率先するけど息子以外に継がせるなら柚季しか居ない!と決めてるそうだ。
空手なら大学に通いながら出来るしそんなに難しい事じゃないと思う、と師範は考えてるらしい。

『大まかな部分は解った。私に聞きたい事あるんでしょ?』

ベリーパイを食べ終えフォークを置く。

「…へぇ。彼女の勘ってやつか?」
『からかうな』
「悪かった。柚季の夢って何?知ってると思ってさ」

柚季の夢?
確か…大学行って料理の為に留学したいってゆってたよね…
夢は簡単に人に言ってはいけないものよね?
私だから話してくれたのかもしれないし、勝手に他人に話すのって良くない…よね。

『本人に聞け。じゃあな』

コートとマフラーを右手に抱えて席を立った。

「おい!ひでぇなぁ」
『ヒントならくれてやる。柚季は料理が好きで習得したいと言っていた。ごちそうさま』

口の端についてたベリージャムを舌で舐めカフェを後にした。