恋・したい

尾崎先生から貰った包みを開けると可愛らしい赤いパッケージが現れた。
Candy☆Roseと甘い感じのロゴで乙女感たっぷりだ。
へぇ…フランス産ね。どんな薫りなんだろう。もう任務完了したんだし少しくらいならいいよね…
ボトルもぷっくりとまぁるいフォルムでこれまた愛らしい。シュッと少量を手首に吹きかけ軽く擦り合わせ、すう、と鼻腔へと薫りを送る。
薔薇の芳しい薫りとちっちゃい頃に食べた甘いキャンディの薫りが融合していて思わずうっとりしちゃう。

「気に入りました?この香水野上先生のイメージにぴったりって思ったんですよ~」

喧嘩を止めて尾崎先生が聞いてくる。

『はい、とっても』
「じゃこれから一緒に―」
『それとこれは話は別です。みかんと香水ありがとうございました。お疲れ様でした』

有無を言わさぬ言葉攻撃で圧勝。職員室を出て校門をくぐり、いつもの駅にと帰路コース

「莉梨愛ちゃ~ん♪」

…のつもりだったんだけどね。