恋・したい

ばくんと心臓が跳ねる。鼓動が強く早くなってゆく。
マフラーに鼻まで顔を埋めて視線は爪先に。これってお誘い?のるべきなの!?
そりゃ柚季の傍にずっと居たいし離れたくないけど…けど…

『行けない…』
【なん…で?】

暗い雰囲気。まずい。
ぱっと明るい声で取り繕う。

『だってほら柚季疲れてると思うし、私最近仕事溜まってきたから取りかからないとまずいんだ』
【そっか、お仕事かぁ。冬休みなのに大変だね】

ちょうど駅前へ着いた。

『そうよ。今のうちに授業の流れを作っておかなくちゃ。今日は電車で帰るね』

柚季の手を放し階段を駆け昇り、振り返ってまたねと伝え発車のベルに反応して改札口へと走る。

はんぶん本当

はんぶん嘘

ごめんね
ごめんなさい…