恋・したい

『離せ!このへんた…』
【離れろ】

着替え終えた柚季が後ろに立って居て、すごい形相で睨み付けてる。

「おお。やっぱり柚季の女だったか」
【結斗、莉梨愛ちゃんの手を離せ】
「おいおい、年上にむかってなんだよ。口が悪ィなぁ、…ぐっ!?」

ひるんだ隙にみぞおちにパンチを喰らわし、更に足を踏んづけてやった。

「いってェェ!!」
『柚季行こっ!』

私の素早い判断で玄関に走り靴を履いて道場を飛び出した。

【はあ…はあ、莉梨愛ちゃんやる~っ!】
『ふう…はあ…っ。一発殴りたかったの』

二人の息が吐き出される度に白く空中へと消えてゆく。

【さっきより寒くなったね、また降るかも】

自然と手を繋ぎ柚季と少し違う歩幅で歩く。そうだねと返しマフラーを巻き直した。

【僕の家…】
『え?』

繋いでる手をぎゅっと強く握ってきて

【今日泊まりに…こない?】