恋・したい

【そんな風に見えるの?】
『うん。かっこいい姉弟喧嘩って感じ』
【あははっ!玄関で待ってて。着替えてくるから】

手を差しのべてもらいつかまって立ったけど脚が痺れてじんじんする。
柚季の後ろを距離を置いてついて行き、私は左、柚季は右へと向かった。なるべく脚を刺激しないようにゆっくり歩いて玄関を目指す。

「よぉ。脚痛ぇのか?」
『正座なんてあまりしないからね…って誰!?』
「ひでぇなあ、クリスマスパーティーで会ったじゃん」

いつの間にか私の前に居た茶髪男が大袈裟にショックを受けてるフリをした。クリスマスで…?

『あ~~!失礼男!』
「おいおい。なんてネーミングつけてんだよ。俺は七宮結斗ってれっきとした名前があんだよ。それより莉梨愛ちゃんはこんなとこで何してんの?」
『関係ないでしょ』
「あっ、俺に会いに来てくれたの?照れなくたっていいんだぞ」

無視して歩き出したら左腕を掴み抱き寄せた。

『離せ!!』
「やだ♪いい匂~い」

平手打ちを結斗にかまそうとしたら止められた。

「やっぱり気が強いねぇ。すぐ泣く女は趣味じゃないから莉梨愛ちゃん俺の好み♪」