恋・したい

【わあ!?っ!ちょっとごめんね】
『うっ、うん』

慌てながらジャケットの左ポケットから携帯を出した。

【何?…嘘!?……今行くよ。じゃ】

折り畳み左ポケットに仕舞う。誰からだったんだろ。それに今行くってゆったし、もうおしまい?
クリスマスのお泊まりからまだそんなに日にち経ってないけど、もっと一緒に居たいと思ってるのは私だけなのかな…

【…道場くる?】
『えっ?』

落胆のため息を吐いて私の右手を繋いだ。

【莉梨愛ちゃん見せたくないんだよな―!でも離れるのも嫌だしなあ…】

それって独り言?おもいっきり私の耳に届いてるけどっ。きゅう、と握ってる手に力を込めた。

『行くっ!柚季の型見たい』
【じゃ張り切っちゃう!】

大好きな笑顔で応える柚季を閉じ込めておきたいと思った事は誰にも内緒なの。