恋・したい

デザートを食べ終わりティーカップを置き席を立つ。客がまばらな店内をゆっくり闊歩して玄関へ向かうと普段通りの柚季が。

【ありがとうございました。コートをどうぞ】
『ふふっ、ごちそうさまでした』
【一緒に帰ろ】

二人足を揃えて店を出た。道路が乾いていてパンプスの踵がカツカツと響く。

『すごい美味しかったよ!コピーとゆうより超えてたよ』
【ほんとに!?よかった~、自信がついたよ】

いつもの優しい、いつもの柚季だ。じゃあ昨日の悪い柚季は…なに?

【莉梨愛ちゃん考え事?】
『ん、なんでもない』

性格は人それぞれなんだし悪い柚季も柚季の一部なんだしね。深く考えるのはやめよっと。
悪い柚季も好き
柚季がまるごと大好き…

【帰るのにはまだ早いよね。何処か行きたいとこある?】
『そうだな~…』