恋・したい

紅茶の薫りはやっぱり好き。

【砂糖いくつ?】
『2つ』

サラサラとパウダーシュガーがカップに吸い込まれてく。銀のスプーンでくるくるとかき混ぜる仕草がなんかちょっと色っぽく感じた。

【はい。熱いから気を付けてね】
『いただきます…』

カップに口をつけゆっくりとすする。アールグレイ独特の薫りと味が身体に広がってゆくのが解った。

『美味しい。やっぱり違うね』
【わかる?紅茶好きじゃなきゃ理解出来ないもんね】
『柚季は飲まないの?』
【莉梨愛ちゃんに飲んで欲しいの】

嬉しくて恥ずかしくて胸がこそばゆい。

【莉梨愛ちゃん顔紅くなってるよ】

頬を突っついて無邪気に笑う柚季を抱きしめたくなった、でも1日お風呂入ってないからやめとこう。柚季に気付かれない様に少しずつ距離を置いてゆく。

【…なんで逃げるの?】

うわ!バレたし!

『気のせいじゃないの?』

カップに残ってる紅茶を飲み干しソーサーに置いた。

『お風呂入ってこよっと』

立ち上がった途端強く引っ張られた。