恋・したい

【起きれる?ゆっくりね】

優しく支えてくれてベッドからソファへと移動してほかほかの温かい匂いを吸い込む。

『はぁ♪美味しそ~』
【はい、あ―ん】
『えっ!?自分で食べれるよ』
【病み上がりなんだからおとなしくゆう事聞きなさい】

子供じゃないってば!でも、嫌じゃないなあと思いくすっと笑って素直に口を開けた。

【ちゃんと食べて早く元気にならなきゃね】

ぱくり
じゅわ―っと肉汁が溢れてたまらない。

『肉まんおいひい~』
【肉まんじゃなくて小籠包だよ。中華作るのなんて久しぶりだから適当だよ】
『これなぁに?』
【海老餃子、こっちは回鍋肉】

すごくお腹が減ってたからほとんど食べちゃった。苦しい…

『ご馳走さまぁ!お腹いっぱいだよぉ』
【よかった。お風呂入る?1日中寝てたもんね】
『1日中!?じゃ今…』
【さっきのはお昼ご飯だったんだよ】
『そ…そうなの。落ち着いたらお風呂頂くわ』

柚季がチェストから白いカーディガンを出してかけてくれた。真っ白なトレイに食器を乗せて、ちょっと待っててとドアを開けて外へ出て行く。
嘘、1日中寝てたの!?私臭わないよね。自分のにおいを確かめてたら柚季がお茶を持ってきてくれたからパッと両手を膝の上に置く。

【アールグレイ好き?良い茶葉が手に入ったから莉梨愛ちゃんに飲ませたくてさ】
『ありがとう』

ティーポットからゆっくりとカップに紅茶が注がれてゆく。