恋・したい

あれから数日過ぎ明日から冬休みに入る。気まずくてメールのやりとりもしていない。

『明日から冬休みだが気が大きくなって不祥事を起こさぬよう気を付けて毎日を過ごせよ。これは私から少し早いクリスマスプレゼントだ、必ずやる様に』

3日前から全学年の課題を作成したのだ。我ながら力作だと思うな。

「嬉しくないな~」
「卒業に影響ある?」
『あるかもな』

全て渡し終え本日の任務終了。朝から調子悪いから早く帰って寝たい…

「莉梨愛先生、一緒に帰ろうよ」
『断る。じゃあな』

ふらつく足取りで教室を出て職員室にコートとバッグを取りに行く。

「野上先生忘年会出られますか?」

教頭が職員室のドアの前に立って質問してきた。頭寒そうだな…

『朝から体調が悪いのですみませんが帰ります。お疲れ様でした』
「そうですか」

一礼して中へ入り素早く自分の席へと移動途中二人から声がかかった。

「野上先生!一緒に…」
「野上先生、僕と…」


話しかけるなオーラを出してみると黙ったから無言で職員室を後にした。
まずい、熱あるかも。頭クラクラする…
ブーツに足を通しマフラーを巻き直して駅へと向かう。サクサクと雪を踏む度冬の音がする…
深く息を吸い込みゆっくりと吐き出し白い息がすうっと消えていく。クリスマスどうなるのかな、由宇は彼と過ごすだろうし、またひとりかな。慣れっこだけどさ。
なんて考えながら歩いてると改札口で見覚えのある姿が目に入った。