恋・したい

と決めたものの…
毎日教室で顔を合わせるからこの決意はあまり意味がなかったなぁと出席をとりながら苦笑いを噛みしめる。
まあもうすぐ冬休みがくるからいいけどね。
最近疲れが抜けないから早く寝なくちゃ。教室を出て一年А組へ向かう。柚季の事を考えながら階段を昇る。想うのは別にいいよね、気持ちに嘘は吐けないから。

『小テストやるぞ。教科書とノート仕舞え』
「抜き打ち!?」
「冗談キツいっすよ」

生徒の愚痴が飛ぶ。

『うるさい。冗談でテストはしない』

用紙を渡して

『制限時間は15分、始め』

教卓に着き読みかけの小説を読み始める。昨日柚季のキスの後なかなか眠れなくて最近買った小説に手をかけたら面白くて続きが気になって持ってきちゃったんだ。
腕時計をちらりと見て表紙を開く。推理小説はハマるね。文章を読み理解しながら次へと進む。
あれ…?なんか眠くなってきた。寝不足だね。
本を閉じ、立ってうろうろ歩く。終了時間まで後少し。ふと窓を見ると雪が降っている。
起きた時から冷えてたもんな。やっぱり降ったか、積もるかな…?